夢織りの記憶 -Juncci TV Blog-

夢の世界を巡る、不思議で幻想的な体験を綴るブログ

トラックの荷台に揺られて・・・

どこに向かっていたのか…


今朝目が覚めたとき、奇妙な夢の感覚がまだ残っていました。
それは、知らない人たちと一緒にトラックに乗って、どこまでも果てしなく走り続ける夢でした。特に何か大きな出来事があったわけではないのに、不思議と強く印象に残る夢でした。

夢の始まり

夢の始まりは、荷物を積むところからでした。
トラックの荷台に、何か大きな荷物を載せているのですが、それを運んでいるのは私ではなく、3人の知らない人たちでした。彼らの顔も名前も思い出せません。
見たことがあるわけでもないし、夢の中で特に会話を交わすこともありませんでした。ただ、淡々と荷物を積んでいる姿が目に映るだけでした。

私自身はただその様子を眺めていて、荷物が積み終わるのを待っていました。
荷物の中身も、どこに運ぶのかも分からない。
彼らが何をしているのかも不明でしたが、不思議とその状況に違和感を感じることはありませんでした。夢の中では、それが当たり前のように思えていたのです。

やがて荷物がすべて積み終わり、私はトラックの荷台に乗り込みました。
もちろん、運転席に座るわけではなく、荷物の横に腰を下ろします。
3人の知らない人たちも一緒に荷台に乗り込みましたが、やはり彼らとの会話は一切ありません。ただ、黙々と座っているだけです。
なんとなく、一緒にいるのに全くつながりを感じられない、孤独な空気が漂っていました。

 

トラックはエンジンをかけ、静かに動き出した

最初はゆっくりと、そして次第に速度を上げていきます。私たちは荷台に座ったまま、どこに向かうのか分からないまま、ただトラックに揺られ続けていました。

風が私たちの顔に当たり、トラックが進む道には果てしない景色が広がっています。
周囲には人影も建物もなく、ただ地平線が続いているような広大な空間が広がっていました。車がどこを走っているのかはわかりませんが、その風景はどこか現実離れしていて、無限に続く道のように感じられました。
トラックはどこに向かっているのか、目的地があるのか、それすらもはっきりしません。ただ、走り続けるのです。

荷台に座っている間、私は一緒に乗っている4人のことをふと気にかけましたが、誰も私に話しかけてきません。私も彼らに話しかけることはなく、ただお互いに無言のまま、同じトラックに乗っているだけです。その沈黙は、重く感じるものではなく、どこか淡々としていました。孤独な空気は漂っているものの、不安や恐怖は感じませんでした。それでも、まるで全員が自分自身の世界に閉じこもっているような、隔絶された感覚がありました。

 

 

トラックは道なき道を進み

揺れるたびに、私の体は小刻みに跳ね、座っている荷台もきしむ音を立てています。
揺れが激しくなるにつれ、周りの景色もぼやけていきます。目の前に広がる景色はただの広がりであり、何も変化がなく、どこまでも同じ風景が続いていきました。

一体、私はどこに向かっているのか。なぜこのトラックに乗っているのか。
そんな疑問が心に浮かびましたが、答えは見つかりません。
夢の中の自分は、ただ「乗っている」こと自体が運命であり、何も抗うことができないような感覚を抱いていました。

やがて、トラックが大きく揺れた瞬間、私は一瞬バランスを崩しそうになりました。
その衝撃でふと我に返り、そして次の瞬間、目が覚めたのです。

 

目を開けると、現実の世界が戻ってきました。

あの軽トラック、4人の知らない人たち、果てしなく続く道――すべてがまるで遠い記憶のようにぼんやりと残っていましたが、同時に、どこかで深く刻まれているような感覚がありました。

この夢が何を意味しているのか、正直なところ私には分かりません。
軽トラックは私の人生の道筋を象徴しているのかもしれませんし、知らない人たちは私の知らない部分や未知の可能性を示しているのかもしれません。
あるいは、ただの無意識の中の断片的なイメージに過ぎないのかもしれません。

それでも、この夢は私に一つの感覚を残しました。
それは、「孤独であっても、どこかで誰かと共に進んでいる」ということ。言葉を交わさなくても、何も共通点がなくても、同じ車に乗って進むことには意味があるのかもしれません。

夢の中のトラックはどこまでも走り続けていましたが、私たちがどこに向かっているのかはわかりません。それでも、その先には何かが待っているはずです。
私は、夢の中でのあの長い道のりを振り返りながら、現実の道もまた同じように続いているのだと感じました。